移動軌跡と地形データを用いた低山登山道における道迷い発生地点の推定

移動軌跡と地形データを用いた低山登山道における道迷い発生地点の推定
2026.09.03
都市近郊の低山では、正規の登山道以外にも作業道や小道が存在するため、登山に慣れていない登山者による道迷いが多発している。本研究では、登山者のGPS移動軌跡、地形データ(DEM)、分岐点付近の画像から、道迷いが発生しやすい分岐点を自動推定する手法を提案する。移動軌跡から登山道と分岐点を検出し、分岐点での「引き返し行動」の発生割合を求めるとともに、分岐点前後の道が尾根や谷といったどのような地形を通るかを分類し、地形から見て典型的な進み方と乖離した分岐点を迷いやすい地点として推定する。さらに、分岐点付近の画像から道路領域を検出して道の視認性を評価し、ランドマークへの寄り道など意図的な引き返しと道迷いとを区別する。京都市の大文字山周辺の約1.9万系列のGPS軌跡を用いた実験により、検出した登山道と実際の登山道とのずれが小さい地点において、迷いやすい分岐点を推定できることを確認した。

研究成果

  • "移動軌跡と地形データを用いた低山登山道における道迷い発生地点の推定", 若山 怜央, 笠原 秀一, 飯山 将晃, 第25回情報科学技術フォーラム(FIT2026), F-059, 2026-09
    • 飯山研究室の若山君、大阪成蹊大学の笠原先生との共同研究成果です。